Collection

切子木の葉文鉢

 大正~昭和初期
 (高)95×(口径)196


乳白の被せガラスにカットを施した
ウランガラスの鉢。

切子のカット技術も手の込んだ確かなもの。デザインは、昭和の初めに電球の傘などによく使われた木の葉模様に似ているが、これは1点ものの作品と思われる。

ライトを当てた時のカット部分と被せ部分のコントラストはとても魅惑的で、坂崎氏のウランガラス収集の集大成といってよい逸品である。


格子文リキュールグラス

 江戸後期~明治前期
 (高)82×(口径)48


金属製の棒に水で溶いた研磨剤を付けて手彫りされた和製切子。 西洋の機械彫りと比べると研磨面が美しく手触りがやわらかい。 小さな角高台に大きなコップのリキュールグラスは和製切子の特徴。


蝶文盃

 江戸後期
 (高)35×(口径)55


薄く宙吹きされた盃。
このように薄い盃でも、鉛が入っているため見た目以上にずしりとした重みを感じる。


茶色樽形醤油瓶

 明治後期~昭和初期
 (高)95×(最大径)61


樽形醤油瓶は佐々木ガラス製で明治より作られていた品で、現在も蒐集家にはとても人気がある。

坂崎氏の茶色樽形醤油瓶は千葉県東金の骨董市にて掘り出した物。「馬喰町」と入る茶色樽形醤油瓶は坂崎氏が所有する品以外には現存していないとされており極めて貴重なコレクションである。


ミニチュアカップ&ソーサ、ゴブレット(箱付き)

 大正~昭和初期
 箱 (高)50×(口径)108


輸出向けに作られたミニチュアガラス。
こちらは元箱入りの未使用品で、可愛らしい絵柄の箱に入っている。

このような状態で残っていることは非常に稀少でとても珍しいため、博物館展示や専門書掲載にと坂崎氏の元へ貸し出し依頼が多い。